「そして誰もいなくなった」その②

wakkey2004-10-21

その②です。
いやー疲れました。特に前半。やはりカタカナ名前は読み進める上でとてもつらいですね。なかなか進みませんでした。お互いに疑い始める中盤からは「どうなっちゃうんだろう」とどきどき読みました。後半、正直、面食らいました。
知らないということは恐ろしく、また先入観と言うのも恐ろしいものですね。島の中だけで終わる話だと思っていたのに刑事まででてきて。仕舞いには無差別殺人だったとは。犯人は被害者とそれぞれの「因縁」があると思ってたので、正直びっくりしました。
うーん、まあまあです(アガサ・クリスティごめんなさい)。全部がつまらなかったとは思わなかったですけど。特に中盤から10人目までがものすごい盛り上がりでした。ただ、金田一以上に偶然の要素が強いような。特に10人目は「実験」ですから。また、犯人の動機がちょっとガクッとなりました。先ほども書きましたが「なんでこの島に10人の人間が集まることになったんだろう、何かすごい共通点が有るんだろうな〜」と楽しみにしていたのですが(もちろん共通点は有るわけですけど)そういう理由で無差別っていうところが(偶然知った人もいますし)ガクッでした。
あと、なんていうか文章にとても感情が無い気がします。「アクロイド殺害事件」は中身が中身ですから分かるんですけど。
今思うのは、ミステリーの一番有名とされているアガサ・クリスティそして誰もいなくなった」に対して膨れるだけ膨れた期待をしすぎていた自分が悪かったのかなーと思います。もしくは、この面白さが分からないのは「初心者」だからでしょうか。それとも「海外作品」は合わないのでしょうか。
もうここまできたら心中です。「ABC殺人事件」も「オリエント急行殺人事件」も全部読んでやる。ただ、ちょっと時間をください。他のミステリィ作品も読みます。