「空飛ぶ馬」P182〜P215

wakkey2004-11-05

「空飛ぶ馬」の第3章「胡桃の中の鳥」まで読み終わりました。

第3章の簡単な説明をすると、「円紫たっぷり」を聞きに友人と蔵王に旅行に出かけた主人公が、女の子や円紫師匠などに出会いつつ旅行している中で、山登りから帰ってくるととめていた車のシートカバーが無くなっているのは何故か。と言う話です。

今までに比べると主人公の「私」の友人とかも出てきて、どちらかと言うと大人よりな「私」がやっと年相応になってきました。謎は「金田一」的な憶測推理ですが、もし解決しても、しなくても、なんか悲しい話になってしまうようでちょっと・・・。結果はどっちでもいいような・・・。最後の円紫師匠の言葉が唯一の救いです(でも・・・その言葉もなんか力がない気はしているんですが・・・)。

今回も残酷系ですね。ただ、第1章は「円紫師匠って残酷」って感じなんですが、今回は円紫師匠のせいではありません。「世の中って残酷」。私の身近で触れたぐらいの関係でも、その人がどうなっているのかと思うとツライので思わないようにします。

本当にサラッとした文体でこういう話を書かれると結構きついです。とてもイヤーな気分です。

しかし、ここまで読んできて思うことは、今までは「こんな風に考えられたならなんか毎日が楽しくなりそう」と思っていたのが第3章を読んで「何事もホドホドだな」と思い直しました。

さて次の章はどんな感じなんでしょうか。