月光ゲーム−読了

wakkey2004-11-29

この土日で読み終えてしまった。ペースが前回とは全然ちがうな〜。

と言うことで「月光ゲーム」ですが、非常に面白く読めました。リアリティがないと言えばそれまでの設定であり、動機でありますが、私はこの作品のような設定のミステリィ小説を読んだ事がないので、あまり気になりませんでした。むしろ、この設定が読むペースを速めた感じです。
登場人物がちょっと多すぎる気はしますが、人間関係のドラマは「主な」登場人物がメインなので、感情移入することができましたし、有栖の恋模様もラストはさわやか(?)でよかったです。
トリック自体は、よく組み立てたなーと感心しています。大げさでないこの作品のトリックは、確かに「読者への挑戦」が成立すると思います。ただ、動機がわかる人はいるのかなー。また、ダイイングメッセージは無くても良かったような。どうしても使いたかったっていう風にしか感じませんでした。
文体は清潔感がありながら口語体が混じるので読みやすかったです。他のサイトを見ると違う意見もありますが、その人たちは「空飛ぶ馬」とか「ぼくのミステリな日常」はどう感じるんでしょうか。
最後の最後までダダーと読んだ作品です。久々です。
青春の1ページ(古い!!)的なミステリで、読後感がとっても良かったです。ラストは「いいかげんなやつじゃけ〜ん♪」と吉田拓郎が流れてきた感じですね。他の作品も読んで見よっと。