3冊目は、歌野 晶午「葉桜の季節に君を想うということ」−その②
「葉桜の季節に君を想うということ」のその②です。
最初読み進めている時は、主人公のキャラクターの濃さにちょっと引きましたね。その・・・ナルシスト的な。体育会系でなんか”ロドリゲス”みたいな。
あと事件の巻き込まれ方(ま〜頼まれたんですが)、はっきり言ってそんな危ない事によくそんな簡単に首突っ込むなーと思ってしまいました。
と言っても、読めば読むほど、主人公の無茶ぶりがはまってしまいましたけど。
も〜、色々書かずに結論。すばらしい。サイコー。本当に面白かった。何がって、だまされ方が。これも叙述トリックなのでしょうが、だまされて良かった。種明かしの後に、物語を思い返すと、本当にすがすがしさが来ました。老人向けの仕事をしている私には、本当にそう思えました。もう、見事!!小説読んでこんな晴れ晴れしたのは初めてです。
ただ・・・これもミステリィなんですよね。上級のミステリィ読みの方々はこの小説、どうなんでしょうか?でも「このミス」1番なんだし。う〜ん、ミステリィ小説は奥が(幅が)広い。
これも、映像化不可能ですね。