8冊目は京極夏彦の「姑獲鳥の夏」−その②
「姑獲鳥の夏」のその②です。
いやー、読み応えありましたねー。読んでも読んでも終わらない。っていう厚さの問題ではないです。京極堂の持論から、事件の真相、トリックすべてが懐かしいようで新鮮に感じました。
京極堂の持論はとても非常に興味深く、またそれがトリックとリンクしていて昔読んだ「ドクラマグラ」を思い出しました。自分の中で、京極堂の持論は自分の中でとても貴重なものになりました。この本を読んで「記憶」というもの概念に対して自分の中に宿題が出来たようです。
ストーリー展開もあきさせないもので、寝る時間が惜しいぐらいでした。
あと、この作品のトリックって、はっきり言って力技だと思うんですが、この力技のトリック自体がこの作品の京極堂の持論も含むすべてを象徴していると思うので、このぐらいやっても全然問題ないです。むしろトリックがありそうなものだったら作品バランスが崩れるんじゃないでしょうか。
ただ、読んでいて登場人物の「関口」がとてもうざったかったのがつらかったです。でもうざくなかったら、トリックも何も無くなってしまいますけど・・・。
この1週間、この本を読んでた時間はとても有意義でした。
いつかまた、読み直してみたいです。
ってこれもミステリィなんですよね。ミステリィとは何なのか、ますます分からなくなってきました。